建物はどうして建っているか

マリオ・サルバドリーの本のタイトルです。

横浜にある、アトリエ系の設計事務所に席を置かせて頂いたときに、先輩からもらいました。言葉は怖い先輩でしたが、部下・後輩思いの方です。

「やるよ!」って、ぶっきらぼうに。でもうれしかったです。

「建物はどうして建っているか」の冒頭にはこうあります。

*次のような人々のための本であると。

・建築を夢見ながら、構造を知らない人たち

・建築を学びながら、構造に馴染めない人たち

・建築に関わりながら、構造に関心のない人たち

設計者・建築士は、意匠と構造のどちらかに偏り分類されます。(建築士の試験では、そのどちらに偏っても合格しませんが。)当時、意匠設計課に属した私に、構造力学への入り口として下さったのだと思います。 「やるよ!」って 。

本当に力学の入門編という内容ですが、楽しく読むことが出来ます。

今、この本を業務に使うかといえば、使いません。業務には業務に適した専門書があります。でもこれは私の宝物なのです。先輩からの思いと、あの頃からの夢の実現のために。

「 生涯かけて学びなさい 。」あ、先輩の声が聞こえた気がします。お元気にされていることでしょう。

TOZO 永井敏


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