アメリカ合衆国

この国への憧れ、それは『自由』。

渡米経験は3回。

最初は横浜のアトリエ系設計事務所に在籍中に、メキシコの遺跡を見に行ったときです。当時所長の故磯城弘一氏の発案でした。アメリカはメキシコへ行くための足掛かり、いわば観光です。

危険だから一人で出歩くなと言われておりましたが、なにせ20代前半の好奇心。これは抑えられる訳もなく、当然無断外出。だってここは自由の国アメリカ!

好きなだけ当時のアメリカの『消費』のみに注がれた街造りを堪能しました。翌朝おおいに叱られましが、メキシコでも同じことをしました。これはもう呆れられ、叱られもしませんでした。

そのときは危険なんて頭になかったですね。あるのは好奇心だけ。

汚れたGパンとTシャツ姿なら、逆に知らないメキシコ人から、テキーラをいっぱいおごってもらったことを覚えています。

2度目、3度目は、新潟に戻り地元ゼネコンに入社し、ある企業の社屋・配送センターの設計担当となって、お施主様と一緒に既存の建物を視察したときです。

毎日のベルトコンベアだらけの建物の視察は、初日から飽きてしまいました。ですがお施主様とご一緒ですから、顔にはとても出せません。また、そういった施設は田舎町にあるので毎日飛行機での移動です。これにも参りました。パイロットはいい加減で、機内でアナウンスされるのは、❝どこどこが故障したから揺れますが、心配はいりません。❞そればっかりでした。イヤイヤ、心配するわ、それ。

だだその視察時に感じたことは、すべての建物の構造体メンバーが小さく、明らかにハリケーンなどが来れば吹き飛ぶような建物ばかりでした。

ガイドに尋ねると、❝アメリカではすべて保険でまかなえるから、お金をかけて頑丈には作らない。イニシャルコストが優先。もちろん働く人たちが逃げ込むシェルターは各所にあるから大丈夫。❞とのこと。(シンガポールも同じでしたね。躯体がとにかく細い。なぜなら地震が無いからだそうです。)まあ、衝撃的でした。

今ではアメリカでも、環境や資源の問題から、『スケルトン・インフィル』の考えが主流。

当然我が国日本も地震大国であると同時に、この考え方に近くなって、今では世界一建築基準法が厳しい国となって久しいですね。

時折、今のアメリカの街並みは、どうなっているのだろうと考えます。

まあ、あの歓楽街の派手さは、あえてあのままであって欲しと感じます。20代の私が胸の高鳴りはそのまま、ド派手であって欲しいからです。

アメリカで一番美味しかったもの。

高級ホテルのディナー、大きなステーキ、寿司バーより、吉野家の牛丼が一番でしたね。(生姜はありませんでしたが。)

TOZO 永井敏


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