And there’s nothing I can do.

デヴィッド・ボウイのSpace Oddityが 『スペイス・オディティ(2019ミックス)』となって再び登場です。

昨年の11月にリリースされていたんですね。知らなかった。恥ずかしい。 彼にとって初のヒット曲。このヒットから50周年記念でリミックスされたのですね。

宇宙飛行士のトム少佐と管制塔との交信をそのまま曲にした、スケールの大きな曲です。とても50年前に作られた曲とは思えません。

彼の魅力は亡くなるまで創造者であり続けたこと。そしてその精神力。

そしてなんのためらいもなくファンを裏切ります。成功した曲を放棄し全く違う曲調でまた一から始めるのです。普通に考えたらリスクだらけですよね。でも彼はそれをしてしまうのです。

「管制塔よりトム少佐へ」 「プロテイン服用後、ヘルメットを装着されたし」

『そこから青い地球を眺めているよ』

『どうか伝えてくれないか 愛している、と 彼女だってわかってくれるさ』

「トム少佐、聞こえますか?」 「応答ねがいます、トム少佐」

「トム少佐、声が聞こえ……」

『 And there’s nothing I can do. 』

『わたしにできることはもう何もないんだ』

『わたしにできることは …… もう、何もないんだ …… 』

きっと、トム少佐は永遠に宇宙に漂うのでしょう。

TOZO S


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