文藝春秋 2014年 09月号

古い雑誌ですが、この中の特別寄稿が読みたくて、Amazonで手に入れました。

ここに、ニューヨークタイムズの、日本とドイツ、二つの国の敗戦国への社説があり、どうしてもこれを読みたかったのです。

ドイツの敗戦に対しては、

『この優秀な民族は、ナチスによって道を誤ったが、その反省の上に立ち良き国をつくり直すだろう。われわれはそのために協力しよう』とありました。

日本の敗戦に対してはというと、

『この醜く危険な化け物は倒れはしたが、まだまだ生きている。我々は世界の安全のために、これから徹底してこの怪物を解体しなくてはならない』とあります。

下の挿絵と共に。

これは何を意味するのか?

この二つの論説の対比から伺えるものは何か?

簡単です。

歴然とした白人優越の世界観です。

とまれ。

ここでトインビーの話を付け加えますが、

日本人は歴史学者のトインビーが好きです。なぜなら「日本人の行った国家の近代化は、人類の歴史の中での奇跡だ。」などとほめそやすからです。しかし、こんな言葉に騙されてはいけないと思います。

前述の社説の意味するもの、それは近世というものを支配してきた、白人のエゴイズム、人種差別に他ならないのです。

現在の、中東の混乱、ウクライナ危機、頻発するテロ。

刻々と移り行く、現代の今日に続く歴史のうねりの中で、私たちは、日本は、毅然とした態度で世界と渡り歩かねばならないと思います。

これを読んで、読み重ね、

この国のほんの一部、ほんとうに、ほんとうに小さな藤蔵という会社が、如何にしてその目指す先を見失わないようにするか。

これを考える糧となった、文藝春秋 2014年 09月号でした。

TOZO 永井敏


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