昨年暮れから、ここ10数年のことを思い返すことが多くありました。
独りでつぶやきます。「これは応仁の乱だね。」
大袈裟ですがそれほど長く感じました。
良いことも悪いことも、ことここに凝縮されていると感じていました。
何を悩んでいたのか・・・
悩みというほどの悩みでもなければ、悲壮感でもないけれど、何かしっくりこない辛さ。それがここ数日の間に目から鱗が落ちるがごとく、霧が晴れるがごとく、あっさり答えが出ました。
大切な友人の行動力と精神力と優しさをみて、覚醒したようです。
晴れない心の根底はここにあったのか!
わかったこと。
❝楠木正成の真の教えとは何か?家族を大切と思う事。❞
楠木正成と言えば、私の愛読書の「燃えよ剣」にも出てきますね。近藤勇が彼の愛読の書『日本外史』を朗々とよんだとき、それを聞いていた土方は、❝いい声だ。❞と言ったとあります。これには土方の同感も含まれてるように思います。
続けて分かったこと。ここからも私の覚醒があったのかもしれません。
楠木正成:鎌倉幕府の制圧に苦しむ民衆を憂いだ天皇が、倒幕の任を与えたのが楠木正成。数十万の幕府軍に対し、わずが500足らずの兵で倒幕した、という逸話が残っています。名もなき武将だった正成は以後、政権を掴んだ後醍醐天皇から絶大な信頼を得て、正成は忠義を捧げます。しかし、足利尊氏の裏切りにより戦へと出陣します。その途中、長男の正行に大阪河内に戻って、母を守り、父に代わって天皇を助け、最後まで護るよう諭し、のちに楠木軍は敗北し正成は自決します。この楠木正成の家族愛と生き様は、家族や家族同然の身の回りの人達を思いやり、愛する人物として語り継がれています。
私の覚醒とは、
父や母、妻や子供、藤蔵の社員、協力業者の皆。
家族や家族同然の身の回りの人達を思いやり、そして愛する人物であるべきであると。
そこに答えはありました。
全ては単純で、明快でした。
私は仕事を言い訳に、いろいろなものから逃げていたのかもしれませんね。
それを気づかせてくれた友人は、私の生涯の愛すべき存在です。
(応仁の乱と楠木正成は関係ありません。念のため。)
TOZO 永井敏