8/13日です。ご先祖様が御戻りになるこの日、朝から家中を掃除してまわり、一息ついたところで、中庭の掃除をしていないのに気が付きました。
誰か気づきなさいよ。
でも、大事な苔を傷めないように、私がするしかないようです。
ご先祖様、もう少しお待ちくださいね。
TOZO社長
8/13日です。ご先祖様が御戻りになるこの日、朝から家中を掃除してまわり、一息ついたところで、中庭の掃除をしていないのに気が付きました。
誰か気づきなさいよ。
でも、大事な苔を傷めないように、私がするしかないようです。
ご先祖様、もう少しお待ちくださいね。
TOZO社長
8月10日吉日、N様邸新築工事の地鎮祭、並びに起工式を、無事むかえることができました。まことにおめでとうございます。
敷地を清め祓って、永遠の加護と工事の安全成就を祈願させて頂くと同時に、N様ご一家の、益々のご繁栄を祈念させて頂きました。
施工においての丁寧な手仕事はもとより、設計監理におきましても、最良の品質を目指し、それぞれのポジションが一つのベクトルのもと、一致団結し完工お引渡しまで、更には将来的なメンテナンスを含めまして、末永いおつきあいを願うばかりでございます。
近隣の皆様おかれましては、しばらくの間ご迷惑をおかけしますが、何卒御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
施工チーム
私のタックルケース(おもちゃ箱)です。(20年くらい洗っていません。げん担ぎに。)
ルアーでの渓流釣りに使います。ごちゃごちゃです。
20年前、ある渓流でヤマメと遊んでいるとき、私の後ろを、やはりルアータックルを持った少年(小学生高学年くらい)が、私のまねをしながら釣り上がってくるのに気が付きました。
私は足を止め、少年を待ちました。そして少ない言葉数のなかで、彼にキャスティングと、川のどのあたりに魚がいて、どうルアーを泳がせたらよいかを、彼の自尊心を傷つけないよう注意しながら、教えてあげたのを覚えています。
何回かのキャスティングののち、かけたんですね。イワナでした。ところがハリが外れて逃がしてしまいました。私はなぜか急に彼がかわいそうになって、「君のタックルケースを見せてくれないか?」といました。彼は恥ずかしそうにそれを開きました。見せてもらうと、残念ながら針先は折れ、ルアーの軸も真っすぐではないルアーばかりでした。
私は自分の少年時代を思い出しました。自分のお小遣いで買った安い道具で、大人のまねをしていたなぁと。
彼にひとしきり道具の管理方法と、ハリの付け替え方を教え、ついでには糸の結び方まで教え、最後に、私の当時最も気に入っていたルアーを3つあげました。
「3つ上げる理由は、もし川底に引っかかったら、危ないから無理に取ろうとして、深みにはまらないように。そしてその場合は魚の勝ちだから、諦めなさい。」、そういうと彼は黙ってうなずきました。
ルアーをチェンジし再開すると、なんと一発でヒット。24㎝ほどのイワナが彼のビクに収まりました。「お兄さん、(当時はお兄さんでしたね。)ありがとう。大事にするね。」。私は彼と少年時代の自分を重ねていたのです。夏の暑さの中、あるいは昔の自分に会えたのかともと、いまとなってはそんなふうに思える、ところどころ曖昧な記憶です。
彼にあげたのが、下のブレットン。(フランス製です。当時はまだ、ルアーは輸入品がほとんどでした。もともと欧米の釣法ですから。)
上が、現代の最新鋭ルアーARSスピナーです。着水と同時にリールを巻くと、すぐに回転してくれる優れものです。
その後、私はブレットンの彼に釣り場を譲り、水位が上がって木の葉が流れて来出したら、危ないから絶対にすぐに川から上がるように伝えると、彼と別れました。
自分で釣るよりも楽しかった、夏の日の思い出です。
TOZO S
建物を長持ちさせる、永く住み継ぐ方法はいくつかあります。
その中でも通風は特に欠かせません。例えばよく、一時的でも人の住まなくなった建物は傷みやすい。とよく言われます。これは窓を開けないための、通風不足が原因の一つです。(もっとも、窓という開口部からの風通しだけでなく、外壁の中空層から屋根・軒天に、自然に風を通す設計は必須ですが。)
H様邸:玄関吹き抜け部の採光兼通風窓
H様邸新築工事の設計におかれましては、玄関ホールの吹き抜けに、電動の採光兼通風窓を設けております。外観においてもよいアクセントとなるよう、計画させて頂きました。
この窓の下に、ステンドグラスやその他魅力的なアイデア・ギミックが計画されております。お施主様以上に、設計者が興奮しています。
興奮し過ぎてミスしないように気を付けねば!
設計チーム
私の宝物の道具一つ、リールの話です。
左は一番のお気に入り、カーディナル33。右はカーディナルC3。
皆さんはアブ・ガルシアという会社をご存知でしょうか?釣り好きの方なら当然ご存知のはずですね。なんと1921年にスウェーデンのスヴェングスタ(どこですか?そこ。)というところで創業。創業当初は懐中時計を作っていたそうで、エンブレムはなんとスウェーデン王室御用達のマークです。(別にブランド好きではありませんが。)
C3は往年の名作33のカラーを引き継ぎながらも、現代的な形をしています。使い勝手も33よりC3が上です。サイレントなC3に比べ、33はベアリングの音が手に響きます。
・・・なのですが、ほとんどC3は使いません。33をオーバーホールに出しているときとかに、中継ぎのように使う程度です。
使いにくいリールを、わざわざなぜ使うのか?
それはやはり機能美にあります。シンプルで無骨でチープな感じですが、ムダが全くないところがよいのです。
ただ釣れればよいのではなく、自分と気の合う道具と至福の時を過ごすことがうれしいのです。
そう考えると、デザインとはなんと奥が深いものなのでしょう。私もこんな名作をと、日々苦悩し、奮闘しております。もちろん好きなことですから、楽しみながらですが。
それにしても、釣りに行く時間が全然ないなぁ・・・。
TOZO S
私ごとですが、10年来の設計仲間の友人が、これから新しいことを始めることを伝えるために、わざわざ会いに来てくれました。多くは話せませんでしたが。
深夜まで仕事をする私の身体を、いつも心配してくれたり、私に様々なアドバイスをしてくれたりと、私にとってとても大切な方です。
その方が向かう方向はここでは書きませんが、きっと上手くいくことを願ってやみません。無理をするなと、最後まで私の身体を心配してくれていました。
僕の為に立ち停まるな!
友人の前途を本当に祈ります。 絶対にうまくいって、いつかその報告をしてくれることでしょう。 私事をブログに書いてしまい、ご覧いただいている方にとっては、何のことだろうと思われたことでしょう。でも、文字にしないと気がすみませんでした。どうかお許しください。 さあ、私も頑張ります!
TOZO S
昨日、H様邸新築工事におきまして、現場にて「コンセント配線・幹線系統・弱電配線・電灯配線・引き込み関係・インターホン・各種リモコン」について、図面との照合と確認を行わせて頂きました。
猛暑の中、お施主様におかれましてはご足労をおかけし、たいへん感謝致しております。
いくら詳細な設計をし、ご説明を行っても、机上はあくまで机上のこととなります。その空間に入って感じて頂き、たとえ手戻りとなろうとも、思いつくままにご意見を賜り、ご要望を再確認して頂くことにより、納得のいく住まいづくりができると考えます。
空間に入っての打ち合わせでは、更に良いアイデアが生まれることもしばしばです。
このタイミングを間違えると、大きな手戻りとなり、ひいては工期に影響したりと、お施主様にご迷惑をおかけすることに繋がります。設計・施工のクォリティーを高めるためには、必須であるイベントと言えます。
施工チーム
デザインの手法として、加法と減法があります。
当然、弊社設計においても、デザインの進め方としては、ある程度までは加法を用い、その後減法によりシェイプすることを基本としております。そのプロセスをお施主様にご説明し、プレゼンにおいて、どういう経緯でこの色・形となったのかをご説明差し上げるように致しております。これを以て、ご納得して頂こうという考えです。
不要なものが見えてきて、それを取り除く作業は、「出会いと決別」にも似ていて、それは施工にも繋がります。
例えば、弊社の現在までに至る協力業者様におかれましても、その信頼関係は一朝一夕で出来上がったものではなく、出会いと決別(これはとても残念ですが。)を繰り返しながら、最良のパートナーとしてお互いを高め合い、現在において、よいお仕事をさせて頂いておると自負しております。よい仕事をするためには、どうしても必要なことだと思います。
ある小説の一節に、こんな言葉があります。
「旭日東天(きょくじつとうてん)に朝(ちょう)する時、すなわち名誉ある連隊旗が赫々(かくかく)として敵塁に翻(ひるがえ)る時を祝(しゅく)す!
ここに謹んで告別の敬意を表(ひょう)す!」
ある戦いの場での、敵陣に飛び込む前に、自分の決意とその集団を鼓舞する言葉です。
目指す場所に、自分たちの旗を掲げるという目的のためには、その仲間たちとの告別に敬意を表し(決別を覚悟のうえで。)、それを遂行する必要があるということです。
これらは、TOZOのデザインや施工の品質確保、更には私自信の理念として、必要不可欠な事柄といえます。
TOZO S
早いもので、上棟から屋根ふき、外壁の下地となる耐震・耐火ボード張りと進捗し、検査機構様より躯体検査を実施して頂きました。
結果は「合格」。
当然と言えば当然ですが、やはり第三者からのお墨付きを頂けるのはうれしいものです。
平行作業しておりました、壁下地組み、外部サッシュの取り付け、床の断熱材敷き込み、設備配管等も、ほぼ完了という状況です。
本日は、電気設備関係の打ち合わせを、お施主様とご一緒に現地にて行う予定となっております。
施工チーム
以前も他のものが書いておりましたが、また司馬遼太郎です。
少し長い小説ですが、司馬遼太郎の「坂の上の雲」には、いたるところに生きるための情報(仕事のヒント)が埋め込まれています。例えば・・・。
「たとえば軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうんとおちる。人間も同じで、経験は必要じゃが、経験によってふえる智恵とおなじ分量だけのかきがらが頭につく。智恵だけ採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ。」
人は年を重ねる毎に経験は増えるが、同時に入ってくる情報も整理しなくてはならないということです。そうしないとどうなるか?
固定概念に凝り固まり、正しい情報が自分のものにならなくなってしまう。何事にも取捨選択は必須ということです。
それこそ老人と呼ばれ、最後の最後のお仕事までも、最新の若々しい情報を持つ私でありたいと思います。
TOZO和子