以前も他のものが書いておりましたが、また司馬遼太郎です。
少し長い小説ですが、司馬遼太郎の「坂の上の雲」には、いたるところに生きるための情報(仕事のヒント)が埋め込まれています。例えば・・・。
「たとえば軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうんとおちる。人間も同じで、経験は必要じゃが、経験によってふえる智恵とおなじ分量だけのかきがらが頭につく。智恵だけ採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ。」
人は年を重ねる毎に経験は増えるが、同時に入ってくる情報も整理しなくてはならないということです。そうしないとどうなるか?
固定概念に凝り固まり、正しい情報が自分のものにならなくなってしまう。何事にも取捨選択は必須ということです。
それこそ老人と呼ばれ、最後の最後のお仕事までも、最新の若々しい情報を持つ私でありたいと思います。
TOZO和子