深夜、ほとんど人気のない道を運転していると、
いろんな『いのち』に出合います。
キツネ、タヌキ、イタチ、ヘビ、カエル。
何となくですが、「おっと、何か出てきそう。」そう感じるたび、
速度を落とすと、いろいろな『いのち』が、前を横切って行きます。
ヘビはゆっくりなので、しばらく止まります。
そんなとき、考えることがあります。
お前たちは、必ず明日があると思いながら生きているのか?
ただ、一生懸命に今を生きているだけなのか?
とまれ。
私はどうか?
明日はお客様と、あれとこれと打合せをして、
この図面をここまで書いて、来週末には再打合せ。
まるで明日は必ずやって来ること前提です。
お前たち、私に教えてくれないか?
必死で生きるものには、分かるものなのですか?
明日はあると、確信しているのですか?
秋がきて、冬がくる準備を、どうして黙々と出来るのですか?
守るもの、愛すべきものため、 『自分の命』そんな陳腐なことは考えませんか?
どうか、教えてほしい。
でも、ひとつだけ分かっていることがあります。
あなたたちはいつも私に、純粋なエネルギーを与えてくれます。
かれらが通り過ぎたあと、清々しい気持ちになれるから。
でも、そのエネルギーの名前は、私には分かりません。
TOZO 永井敏