お施主様のご要望により、既存地盤面の形質変更を行わず、「地成りのまま」を維持した地業工事計画として、設計させて頂きました。
基礎フーチングが3段階に切り替わる構造となるため、杭頭天端の管理(この場合は監理かな。)におきましては、数ある杭工事のチェックポイントの中でも特に重きを置きました。
前述で「3段階に切り替わる構造」と書きましたが、それ故にフーチングと立ち上がりの一体打設は避け、布基礎としたうえで防湿コンクリートの土間コンクリート打設となります。
フーチングの段差部分についての定着はもとより、配筋の正確さの管理が特に大切と言える布基礎。
継手長さ=45d、定着長さ=40d。
そして何より大切なのは、フーチングの段差部ハンチ廻りについて、重ね位置を絶対に同一にしないことがあります。
話が次工程の基礎工事に飛んでしまいましたが、詳細は基礎工事にて。
杭工事にお話を戻しますと、
杭芯のついては当然ライブロードが伝わる軸力下、つまり柱下に杭となりますが、フーチングの段差部ハンチ廻りについては、下がったフーチング側をしっかりと杭が支えるよう、図面でも分かりやすく図示し、
事前打合せ→杭芯出し→杭打設の適正工程及び工程内検査を行っております。
TOZO 永井敏