言わずと知れた、新選組 近藤勇の愛刀ですね。
近藤勇について、ここでこまごまと書いたりしませんが、この方が新選組の長であった(あることが出来た。)その裏には、「土方歳三」存在があってのことだと思います。(前にも書きましたね。)
1867年の大政奉還に動揺する近藤勇に対し、司馬遼太郎の小説では、土方の言葉として、こう表現されています。
「近藤さん、あんたは日本外史の愛読者だが、歴史というものは変転してゆく。そのなかで、万世に易(かわ)らざるものは、その時代その時代に節義を守った男の名だ。新選組はこのさい、節義の集団ということにしたい。たとえ御家門、御親藩、譜代大名、旗本八万旗が徳川家に背をむけようと弓をひこうと、新選組は裏切らぬ。最後のひとりになっても、裏切らぬ。」
土方は自らの覚悟を「節義」という言葉で表現し、そして近藤の覚悟を促したのだと思います。(今でいうところの、「ブレないでくれ!」と言いたかったのでしょう。)
しかし、近藤は捕らえられ、斬首されます。
彼を斬首したのが、美濃の横倉喜三次。
使われたのが、「脇指 銘仁王」
同じ刀ではありますが、重みが格段に違います。
この脇差の 銘仁王。とある博物館に展示されているそうですが、何でも見世物にすればいいというものではない・・・。こう思うのは私だけでしょうか。
節義をなきものにした「脇指 銘仁王」。 へし折ってやりたい刀です。
TOZO 永井敏
追記
明日は大切な打合せがございます。故に自分を鼓舞するために書きました。
節義:志を変えず、人としての正しい道をかたく守ること。
設計監理者として、いろいろなものに折り合いを付けながらも、節義・信念を変えずに御打合せに臨みたいものです。