なぜトランプは、演説の最後にローリング・ストーンズの名曲「無情の世界(You Can’t Always Get What You Want)」を流すのか?
ストーンズから、選挙集会での楽曲使用中止を要求されたにもかかわらず、彼は止めない。
しかもなぜこの曲を?
You Can’t Always Get What You Want.
お前の欲しいものは、たいてい手に入らないぜ。これを三度も繰り返すこの曲。
本当になぜ?
この曲は、彼らのアルバムの中でも私の好きな、「レット・イット・ブリード」の一番最後に収録されています。この曲も好きでよく聴きます。もちろん世代的にはタイムリーに聴いたわけではないですが、この救いの無い曲に、多感な時期の私は熱狂しました。
「世の中には、いくら泣いても叫んでも、決して奇跡は起こらないことがある。」そんな曲です。
但し、それでは救いがないと思ったのか、
But if you try sometimes well you just might find.
You get what you need
「でも、がんばれば何とかなることも・・・あるかもね・・・。」という歌詞が最後の最後についています。でも本当に後付けという感じがします。(この頃のストーンズの、他の楽曲の流れから考えると明らかに後付けですね。)
それにしても本当に、トランプ大統領がこの曲を選ぶ理由が解りません。
この方得意の、アンチテーゼから選曲されているのでしょうか。
私たちは、ホント、みんな仲良く、平和な世界。これを一刻も早く望むだけなのですが。
TOZO 永井敏