私は模型作りを趣味としておりますが、あまりカッコいいデザインより、少々これは?(._.)、というものをよく作ります。それは機能美がよくわかるからです。
軍事技術を民生技術の元として転用することをスピンオフといいます。『戦争は嫌い。』ですが、その当時の各国は、勝つために必死で研究し技術を磨きます。その時に生まれる技術からくるデザインは、デザインの元とも言えます。
この模型は今でいうところの、ヘリコプターのご先祖様です。尾翼のバランスが悪いですねー。でも、こうしなかったら、まともに飛ばなかったんだと思います。かっこ悪いですねー。でも、これを組み立てる過程で、なぜ、ここはこうなんだろうと考えます。
これは建物の機能とデザインにも繋がることです。
日本の風土に適した家屋の基本的構造は、どんなに奇をてらったデザインとしても、守るべき鉄則があり、ゆずれない古典的な納まりというものがあります。
我々はこれを変えません。
庇には庇、襖には襖の役割があり、それぞれに基本的に変えられない理由があるのです。それをきっちりと押さえながら、より良いデザインを目指すスタンスは、弊社の理念、『永く住み継げる家』につながっていきます。
設計チーム